The link at the date of the calendar is an entry.
青少年の自立援助ホーム「星の家」
2008-02-07 Thu 13:23
心の傷癒し、共に生きる

     子どもたちに居場所を

 社会人として自立するまでの子ども時代を、多くの子どもたちは家庭で過ごす。家庭崩壊や虐待を受けて、それができない子どもたちは児童養護施設で過ごすが、高校に進学できなければ無理にでも自立しなければならない。こうした青少年の心の傷を癒し、人間関係を作り直すとともに、社会に出てからの心の拠り所を提供し、自立への支援を行うことを目的に平成九年、自立援助ホーム「星の家」(宇都宮市大通り4丁目2―18)は開設された。支援活動は、現行の福祉制度からスッポリ抜け落ちた部分にも関わらず、県内には「星の家」と同様の施設は無い。現在5人の青少年が星の家に居住しているが、「入居希望者だけでも3倍以上おり、入居できない青少年が路頭に迷っている」と、星の家ホーム長の星俊彦さん(54歳)は嘆く。

               会員になって支えて

星一家


 児童養護施設に勤務していた星さん。「何か問題があれば相談に乗る」と施設を卒業する子どもに電話番号を教えたところ、勤務1年目から問題が発生した。仕事を突然辞め、一文無しで住む所すらない卒業生が泣きついてきた。仕事が見つかるまでの約束で居候を許したが、「星先生のところに行けば住まわせてくれる」と子どもたちの間で噂となり、次から次からと居候の受け入れが続いた。
 平成3年、美帆さんと結婚し「もう居候は来ないだろう」と夫妻は思ったが、今度は女子が「妊娠しちゃって堕胎することもできない」と訪ねてきた。夫妻に子どもができた後も、行き場の無い子どもたちの訪問は絶えなかった。
 「個人的なやる気だけでは支えられない」と支援者を募り、自立援助ホームを作るために平成8年、青少年の自立を支える会を発足。同10年にはホームを利用しない子どもたちへの電話相談「自立のホットライン」を開設。11年に支える会がNPO法人認証を受け、14年には全国で十番目の国税庁認定NPO法人となった。
 星の家の支援は、一緒に暮らすこと。普通の生活の中で、社会に出た時、変な人と思われないように常識的な感覚で関わっていく。「とんでもない家庭に育ったり、施設の中で十把一絡げに育てられた子というのは、普通のスキルが身に付いていない」。それがつまづきの原因になるという。
 「過酷な環境の中で傷ついた子どもたちは、ホッとできる環境に来たら『良かった、じゃあ前に進もう』にはならない。今まで得られなかった幸せを求め」退行する場合が多く、精神的に不安定になり、暴れたり、飛び出したり、自傷行為をするなど感情のコントロールができない子がいる。「そういう子一人ひとりと向き合い、共に乗り越え、時には振り回されたりしながら子どもたちと付き合っていくこと」で、少しずつ信頼関係を築き、絆を持つことが大切と話す。また、子どもたちには「自尊の感情を育み、大切な存在という自分を自覚してほしい」。
 星の家の居住期間は半年から1年。働いて、お金を貯めてアパートへ引っ越すことが自立援助ホームの表面的な流れだが、「本質はそこにあるのではなく、一緒に暮らす間に築いた信頼をテコに、ホームを出た後も一緒に生きていくことです。私たちは長い付き合いとしてみています。彼らにしてみれば、一生抱えていかなければならない。一人で抱えられないときには、だれかが支えてあげる。『大丈夫だよ』って言ってくれる人がいれば前へ進んでいける」。支援に終わりはないと星さん。
 ホームを出た子どもたちが遊びに来る。子どもたちの多くは、星の家の近くにアパートを借りて暮らしている。

会員及び寄付募集

 第2の星の家開設の構想もあるが、現在の星の家維持にも四苦八苦しているのが現状だ。財政状況は、国や県からの補助(約700万円)も活動費の4分の1程度のため、会員(未納者を含め約700人)の会費(年5000円)や寄付、バザーやチャリティーコンサートの収益金で運営しているが、台所は火の車で、「活動内容に賛同していただき、会員になってくださる方が増えれば助かります」と星さんは話している。

 ◉総会議決権を持って会の運営に参加する正会員(会費は所得控除の対象外だが寄付金は所得控除の対象)=年会費5000円
 ◉継続して金銭面で支援したい賛助会員(賛助会費は寄付金として扱われ、所得控除の対象)=年会費個人5000円、団体2万円
 ◉会員外で支援をしたい(寄付金は所得控除の対象)
 ●会費納入及び寄付の郵便振込先=加入者名…青少年の自立を支える会 口座番号…00140・3・366972 通信欄に会員種別等及び金額を記入ください




【2008年2月1日2面掲載】



別窓 | 福祉・一般記事 | コメント:0 | トラックバック:0
ベジファームナカヤ
2007-07-02 Mon 18:00
オーガニック・オリーブオイル
今月から有機野菜とセット販売
 

20070718185935.jpg

20070703094108.jpg
        【上の写真は、中屋さん提供】



 自ら有機JAS(有機農産物及び有機農産物加工食品の検査認証制度)を取得、有機無農薬栽培を手がける中屋末人さん(壬生町上田1410、ベジファームナカヤ)は、一昨年秋、日本のNGO日本民間国際協力会(NICCO)が、独立行政法人国際協力機構(JICA)とヨルダン農業省の三者共同事業として進めているパーマカルチャー事業(永続的な農業)に協力、ヨルダンでオリーブ栽培農家と圧搾工場に有機JAS取得検査前の緊張をほぐすシュミレーションを行い、有機JASの認証取得を支援した。認証を取得したヨルダンのオーガニック・オリーブオイル(ロイヤル・ナバリ・オーガニック)=写真上=は、国内で消費されるほか日本にも輸出。中屋さんは「日本できちんと販売ができれば、ヨルダンの有機農業が今後も続けられる」と、昨年から販売を始め、五月からは栽培した有機無農薬野菜とセットで、フェアトレード(公平貿易)されたオリーブオイルを全国向けに販売を始めた。

 中屋さんが有機農業で国際協力を始めたのは10年前。「自分のやっている有機農業で交流ができればいいなと思っています。農民というのは、どこの国へ行ってもあまり儲けさせてもらえない職業ですね。大資本が入ってくれば大きな農場を作り、小農家から搾取する構造が世界共通のようにあります。ですから、農家同士が交流を深める必要があると思います」と中屋さん。「欧米などから大資本が入って安く叩かれないように、『有機』という付加価値を付けることによって、ヨルダンの農民が誇りを持って作ったオイルが正当な価格で販売され、正当な収入が農家にもたらされなければならないと思います」。
 ヨルダンはオリーブの原産地といわれ、今回のオリーブは、原種に近いローマン種(ナパリ種)で、豊かな香りのフルーティーでスパイシーな品種。「ヨルダンの農民も、品質と美味しさに自信をもっています」。
 オイルは、木から1粒ずつ手摘みされた実を、さらに伝統的な手法でコールドプレス、ノンフィルターで製造されたエキストラ・バージンオイル。果実感のある清々しい香りとスパイシーな後口は、サラダの仕上げにかけたり、パンに付けるなど生で使う料理に最適。セットされる野菜は、ルッコラ、ラディッシュ、サニーレタス、ズッキーニ、サニーレタスなどを5種類から6種類。7月まで「オーガニックボックス」の名前で販売する。オリーブオイルの美味しい使い方を記したレシピも付けて、1セット3200円(送料・消費税込み)。また、6月中旬以降は、夏野菜お中元セットとしても使える。県内(一部地域除く)には、季節の野菜とオリーブオイル宅配も行っている。
 今回のロイヤル・ナバリ・オーガニックの県内取り扱いは、ベジファームナカヤのみ。一般商店にも卸しも可能。
 詳細および問い合わせは、TEL.0282・86・4258(ファクス兼用)で、ほとんど畑に行って留守がちなので、ファクスでの問い合わせが確実。

【2007年5月4日掲載 記事・写真/野田武志】
別窓 | 福祉・一般記事 | コメント:0 | トラックバック:0
大室の森をつなぐ会
2007-07-02 Mon 17:53
20070502174620.jpg


20070718190730.jpg




 日光市大室の住宅街。杉木立などが太陽を遮り冬場は道路が凍結、子どもたちの歩行も困難になる。そこで出動するのが地元の企業経営者らで組織するNPO法人、「大室の森林(もり)をつなぐ会」(安西三千夫理事長)。下草を刈り、チェーンソーで木を伐採。再び明るく、安全な道路に整備する。同会ではこのほか、神社の整備や通学路の枝払い、高校生を対象にした林業体験を行うなど、地域に根ざした活動は多岐にわたる。安西理事長は、「私たちが特別なのではなく、どこの地域でも私たちのようなグループは結成できると思います。これからは、こういった活動をするグループづくりを応援したい」と、リーダーの育成や運営方法など、ノウハウを惜しみなく提供していく考えだ。
地域づくりなどノウハウ提供へ
 「大室の森林をつなぐ会」発足のきっかけは3年前。同地区の高?神社に就任したばかりの狐塚泰久宮司と氏子で市議の齋藤文明さんの2人が、「人の集まる神社にしたい」と語り合い、駐車場を整備したことから。そんな二人の姿に触発され翌年、地元の建設業や電気業の社長ら16人が結集し同会を結成。手始めに神社境内に東屋を建設、参道わきにはユリの花を五千本植えた。 
 会員で県今市林務事務所の津布久隆さんは、「郷土愛から生まれた会。メンバーが異業種の社長たちですから、重機やチェーンソーなど道具も充実していますし、活動も幅広い。これほど活力のあるグループは県内では例がありません」。
 また齋藤さんは、「地域を明るく整備している大人の背中を見て育った子どもたちは、意思を引き継いでくれると思います。『つなぐ』は、地域と手をつなぎ、次の世代に郷土愛をつないでもらいたいという願いを込め付けました」と語る。
 同会の活動は、2カ月に1回程度。先月17日に行った住宅街の道路保全活動には、会員10人ほどが参加した。雑木を切り、杉の木50本を伐採。コナラやクリの木はシイタケ栽培の原木として小学校に寄付、杉の葉は会員でもある線香業者に引き取られる予定だ。
 同会の活動について安西理事長は、「山の持ち主が、枝を払ってくれたら助かる?と言うのであれば動きませんが、子どもたちが困っているのであれば、何とか協力して頑張ってみようと引き受けます」と、地域や子どもたちの事情を最優先する方針だ。
 一方、法人化を提案した津布久さんは、「こういう会が全国に広がってくれれば、荒れた山もなくなるでしょう。里山は平らな所が多いので、地域の人たちが力を合わせれば保全も可能。協働で山を守ることが大切です。これから期待したいのは、地域住民で溝の掃除をするなど、地域活動に発展していってもらえればうれしい」と話している。
 問い合わせは、TEL.0288・26・1694まで。

【2007年1月15日掲載 記事・写真/野田武志】
別窓 | 福祉・一般記事 | コメント:0 | トラックバック:0
 NPOめだかの里 生きがいある暮らしを提案
2007-07-02 Mon 17:44
20070704175150.jpg


住宅型有料老人ホーム誕生


 「終の住処」としての住宅型有料老人ホーム(グループリビング)が今月、佐野に誕生した。芹沢暁朗さんが理事長を務めるNPO法人めだかの里(佐野市朝日町935?3)だ。同施設は、「大家族のように生活してほしい」ことから、7部屋のみの小規模で、介護度1程度のお年寄りを対象とし、介護予防の実践を通し「いつまでも生きがいをもって暮らしてもらおう」というもの。入居一時金は200万円。食費、管理費など月々の費用も17万5000円に抑えるなど、今後益々需要が期待される内容だ。

 めだかの里の構想は5年程前からあった。当時縫製業を営んでいた芹沢さんは、「第二の人生、自分自身の生きがい探しを兼ねた」事業としてグループリビングが浮かんだ。いろいろな施設を見学、自らも勉強し夫婦でヘルパー2級を取得した。妻で理事の良子さんは、調理師免許も取得。キッチンの調理台の高さは良子さんの身長に合わせた。「152センチですから、平均的なお年寄りの身長でもあるわけです」と、リビングのチェアも廊下の手すりも良子さんの身長で測った。
 各部屋には、IHコンロ付きのミニキッチンと洗面所付きのトイレ、窓ガラスは二重で防音、防寒に優れたものを採用。お風呂は共同で、いずれ介護が必要になった場合を考えた2方向から入浴できるバスタブと、2人でもゆったり寛げる広いバスタブの2種類用意した。ナースコールは、芹沢さん夫妻の携帯電話につながる仕組み。
 「めだかの里では介護は、外部施設に依頼し、ここでは生活支援に重点を置いています」。閉じこもりや認知症、骨折、脳卒中の予防など、介護予防のための暮らしに重点を置く。
 「施設内では、食事からのストレスもあると聞きます」と良子さん。食事は、栄養士も配属するが、すべて手作りの予定。農家から畑を借りた野菜づくりや陶芸教室、観劇や温泉、四季折々の散策など楽しく生活できる仕掛けを豊富に用意している。
 30日程度の仮入居で、食事やスタッフとの相性など運営の確認もできる制度を設けている。 詳しくは、めだかの里TEL.0283・24・1529(芹沢さん)まで。
20070718191346.jpg


【2007年2月2日掲載 文・写真/野田武志】


別窓 | 福祉・一般記事 | コメント:0 | トラックバック:0
クローバーハーツ店舗開設1周年
2007-07-02 Mon 17:34
障害者自らが施設運営
 
20070702173950.jpg

差別・偏見ない地域目指す
偏見や差別のない地域社会と精神障害者の自立を目指して平成16年、当事者とその家族が中心になって開所したクローバーハーツ(事務所=塩谷町玉生1588?2、居場所兼店舗=塩谷町玉生742、塩谷町役場すぐウラ)。
 「当事者自らが名乗りを挙げることで、家に引きこもっている本人や、隠そうとする家族の方々からの共感も得やすくなるでしょう」と、代表の森田和子さん自身も障害と闘いながら施設を運営している。隣りの矢板市まで行かなければ施設はなく、子どもが統合失調症を発症してしまった副代表を務める石下直子さんと二人で自助グループの開設案は持ち上がった。事務局長の植村健一さんがボランティアで立ち上げから尽力。当初自助グループ創設から3、4年で店舗開設予定だったが、1年2カ月で利用者の居場所兼店舗が完成した。
 3人で始まり、現在の利用者は14人になった。当事者の家族やボランティアが活動を支援。行政からの援助は一切受けず、保護者が製作した小物や小売りで会を維持。利用者は手弁当で来所。施設利用は無料。
 「退院はしたものの、居場所がなく引きこもっている方がまだまだいると思います。一人で悩まないで、一緒に支え合える仲間がいます」と、クローバーハーツでは、相談事業も行っている(月曜から金曜の午後6時から8時半 電話0287・45・2299)。
 「会社勤めは現実問題難しく、私たちが死んだ後、子どもたちが生きていけるように早急に基盤を固めたい」と植村さん。六月には、店舗開設一周年でイベントを企画中。「身体障害と違い、精神障害は心が安定しているときは至って普通ですが、常時安定させ続けることが難しく理解もなかなか得られないのが現実です」。周辺地域住民への理解を得るためにも、今後はオリジナルの通信なども発行していく考えだ。
 応援メッセージや問い合わせは、電話0287・45・0563(ファクス兼用)クローバーハーツ癒しの夢工房まで。
20070702174022.jpg




【2007年5月18日掲載 記事・写真/野田武志】
別窓 | 福祉・一般記事 | コメント:0 | トラックバック:0
| とちぎ朝日(編集部・企画部) |