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2008-01-08 Tue 11:06
![]() 無理通さず、出来たなり 「創意工夫のない仕事は嫌だね。廃業したほうがいい」。新しい技術の発見には努力は惜しまないと話す成井恒雄さん=写真=(68歳、益子町城内坂4344―6、☎0285・72・3482)は、明治時代から続く円道寺窯の三男に生まれ、中学生のころから家業を手伝い、31歳で分家独立した。円道寺窯は、職人3人、雑用2人など家族を含め10人程度の窯元だった。成井さんは、農業や雑用を行い、家業を支える仕事をこなし「職人たちからは生きる力をもらった」。 独立した際、「薪の準備、土の準備、何もかも全部自分でやれる範囲にしなければならない」と覚悟を決め、小規模の登り窯を築いた。 自分で好きなことをやりたいから「後継者は作らない」と当初から決めていたが、成井さんの生き方に惹かれ、30年前から弟子入りする若者が後を絶たない。 「貧しいのが好きというわけではないけれど、生活を豊かにするための努力はしたくないね。生きて好きなことをしていられればいいやっていうのがどこかにあって」。何のてらいもなく商売は苦手と話す。 作品に付加価値は付けたくないと言い、昔は登り窯しかなく、蹴ろくろが当たり前だったと話す。電動ろくろも購入してあるが、まだ世話になるつもりはないとも。 作ったものは壊さない。デザインから入るのではなく、無理に形にしない。作陶は「出来たなり」。 開窯当時、古人がダメといった登り窯の御法度を、なぜダメなのか自分の手で再確認することから始め、東京の美術館に足しげく通い古人の仕事を確かめた。「自分がやりたいことは初めから決まっていた」。益子の土と益子の釉薬。 「便利や使いやすさを求める人たちには合わないみたいだね」。蹴ろくろに向かうときが一番楽しいという成井さん。作品は一つとして全く同じ物は無い。 6日から15日まで、上三川のぎゃらりぃ萌で作陶展を開く。問い合わせは☎0285・53・0638。 【2008年1月4日2面掲載 記事・写真/野田武志】 |
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| とちぎ朝日(編集部・企画部) |
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